ホームページ制作の予算「高い?安い?」を判断する方法

はじめに

フットで主にディレクションとコーディングを担当している岡村です。

今回の記事は、ホームページ制作では切っても切れない「予算(お金)」に関するお話をお伝えしたいと思います。

ホームページを制作するには大なり小なり費用は発生します。できれば賢い買い物をしたいと思うのは誰も同じです。「過去に結構な費用をかけてホームページを作ってもらったけど、イマイチだった…。」なんて経験をされた方もいるのではないでしょうか?そういった経験をしないためにも、私達がこれまでに経験した事例などを元に解説します。

ただ、はじめにお伝えしなければならないこととして、「このくらいのホームページを制作するなら○○万円くらいが妥当!」とか、「トップページのデザインは○○万円です」といったお話はでてきません。これは各制作会社さんによって料金設定の仕方がことなるため、一概に言えるものではないためです。

今回の記事は、制作会社などに見積もりを依頼するときにどういうところに気をつけると失敗しないか、ある程度高い、安いが判断できるようになるかという考え方にフォーカスした内容になります。

今現在、ホームページの制作(リニューアルなど)を予定されていて、制作会社や代理店などに相談されている方、これから相談してみようと考えておられる方は是非ご参考にしていただければと思います。

ホームページを作るのってこんなにするんですね!?

と驚かれることが時々あります。主に新規でお話をいただくときによく聞きます。
つまり、お客様の想像よりも提示した見積額が高かったということですね。

これには色々な理由があるのですが、よくある例を2つ挙げてそのギャップがどこにあるのか見てみたいと思います。もしこの記事をご覧になっているみなさんも思い当たるものがあれば参考になさってください。

例1)作りたいホームページのボリュームが明確になっていないから

ここでいう「ボリューム」とは、単にホームページを構成するページの数だけを指しているわけではありません。(今回は、このページ数のことを「量」と表現します)

もちろん、必要なページ数が多ければボリュームは増えますが、ページ数が少なくてもボリュームが増えることはあります。

例えば、

  • ページ内で文字や画像がフワッと浮き出るような演出が欲しい
  • トップページには動画を流したい
  • 他には無いような凝ったデザインにしたい
  • ホームページ内を検索するような仕組みが欲しい

といった、ホームページで実現したいことがあったとします。
こういったご要望はホームページの利便性を向上させたり、見る人に対する印象を高めるために必要な要素・機能・こだわりだったりします。ただし、これらはページ数には影響しない場合もあります。(今回はこういった要素・機能・こだわりのことを「質」と表現します)


つまり、「ボリューム」とは、ホームページの「量」と「質」を合わせて、それを実現するために必要な制作会社が行う活動の全体を指しています。


このボリュームが明確になっていないと、私達のような制作会社としては、見積もり項目が定まらず、フワッとした見積もりを作成せざるをえません。

よくあるケースとして、「まだ細かいところは決まっていないけど、予算を決めたいから概算で良いので見積もりをいただけませんか?」と言われることがあります。この時点では両者間でボリュームが明確になっていないんですね。
ですから、私達がお話をいただくときには、なるべく一度お話を伺ったうえで見積もりを作成させていただくようにしています。(ご要望を伺うことである程度精度の高い見積りが作成できます)

特に、お客様はホームページに関する知識を有していない(だから私達のような制作会社に相談いただくのだと思います)ため、どうしても目に見える部分(量の部分)でボリュームを算出しがちです。「10ページも満たないホームページなのにそんなにかかるの?」みたいなことがある場合は、その「量」以外に制作に関わる何らかの活動(作業)を制作会社が想定しているはずですので、見積もり内容から確認したり、実際に見積もりを作成した会社に対して費用の根拠を確認することをおすすめしたいと思います。

一番怖いパターンは、見積もりを作る側が制作ボリュームを少なく見積もった場合、お客様のやりたいこと(ボリューム)の方が上回っているにもかかわらず、費用の根拠を確認しないままに「お、意外と安いね」とそのまま発注してしまうことで、「あれ?これ(機能)は無いんですか?なに、費用外?」なんてことになってしまうと、その先には目を背けたくなるような未来が待っていると思います。

ですから、私達の場合は情報が得られていない状態(この状態はなるべく避けるべきではありますが)で見積もりをお出しする場合には、考えうる限りの可能性を考慮して費用項目を算出します(必然的に価格は高くなります)。そのうえで、見積もりをお渡しする際に、こちらが想定しているボリュームを簡単にでも説明したり、メール等で記載して残すようにしています。さらに、必要の無い活動(要件や機能)は除外することで、費用を抑えることができる旨もお伝えするようにしています。

そうすることで、お客様からすると上限からスタートして必要ないものを省くことで、必要なホームページにかかる費用をある程度算出できるような仕組みをとっています。

見積もりを受け取ったときに気をつけたいこととしては、費用の項目が極端に少ないもの、例えば「ホームページ制作:一式:○○○円」みたいに項目を丸めて提示されるケースです。その一式の中で制作会社が何をしてくれるのかを確認できない場合は上述したようなトラブルに発展しかねませんし、他者の見積もりと比較しようにも、合計金額の差しか見えず、やること(サービス)の差で比較できませんので、要注意です。

例2)他の低料金で作成できるサービスと比較しているから

例えば、WixやJimdoといったサービスをご存知のお客様から「最近は無料でもホームページ作れるのにね。」といったお話を伺うこともあります。または、一般的な制作会社さんで、「10ページ以内であれば5万円で製作可能!」といったうたい文句で営業されているところもあります。

特に、前者のWixなどの無料ホームページ制作サービスはとても魅力的ですし、私達もこれらのサービスを使用してお客様のサイトを構築した経験もあります。前述した「ボリューム」でいうところの「要件」部分がクリアされていれば、利用したほうが良いというのが私達の考えです。

無料ホームページ制作サービスの魅力は、サーバ等の準備が不要で、デザイン的にも洗練されたものが多くあったり、作成方法が直感的でHTMLやプログラムがわからないという方でも気軽に始められるところではないかと思います。

ですが、お客様の要件に全て応えられるほど万能でもありません。例えば、ドメイン(インターネット上でホームページの住所を表す文字列。例:google.co.jpなど)を好きに選べない、作ったホームページのどこかに広告が表示される。といった条件があったりします。これらの条件を解除するためには有料プランの契約を結ぶ必要があることもあります。

デザインに関してもたくさんのテンプレート(レイアウトや見た目の雛形のようなもの)があることは魅力的ですが、AのテンプレートとBのテンプレートをかけ合わせたようなものが良い、と思ってもかなわないケースもあります。中にはデザインを細かく調整できる機能があるものもありますが、それには専門的な知識が必要な場合もあります。

多くのデザインパターンがありますので、その中でお客様のイメージにピッタリとはまるデザインテンプレートが見つかり、ドメインや広告といった制限も影響がなければ利用しても良いかと思います。

あるものを活用して費用を抑え、かつ手軽に制作する」か、「可能な限りお客様の要望を反映でき、柔軟に作り込みができる制作」をとるか、ということですね。

もう一つの、格安で制作してくれる会社さんの場合もほぼ同じ状況かと思います。制作会社さんがもっているデザインパターンに合わせて色味を変え、中に掲載される情報を差し替えて完成する(作業としては情報を受け取って流し込むことが中心になるため、活動費用を抑えることができる)ため、どうしても同じ会社さんにお願いされた他のお客様のホームページと似通ってしまいます。

見た目にも独自性を保ちたいという場合はカスタマイズするための費用が別途発生したりして、結果的にあまり費用に差はなかったということもあります。

ということで、安いサービス、会社にはそれぞれの価格の理由があるということを理解し、お客様ご自身の要望と照らし合わせて検討されることをおすすめします。

だから「何を、どこまでやるか」が重要

ということがここまでのお話でなんとなくわかっていただけたのでは無いかと思います。
とは言っても、「それがわからないから相談しているんですが。」というお客様もいらっしゃるかと思います。

私達がお客様とお話するときに、例として出す話題として「ホームページを家に例えて考える」というものがあります。


面積、間取りはどのくらいで(ページ数:量)、バス、トイレが必要。あ、トイレは1階と2回にそれぞれ1つずつ欲しい(機能)。それと、小さな子どもがいるから安全面に配慮した部材を使いたいし、白を基調としたおしゃれな内装がいいな。キッチンはシステムキッチンでメーカーは海外の○○のものがいいな(こだわり)。


こんな感じです。
これをホームページに置き換えてみると、以下のようになります。


会社案内、サービス紹介、お問い合わせの3つのページが必要で()、トップページには動画を載せたい。お問い合わせはホームページから送信できる仕組みで、あと、ブログを使って情報発信をしたいな(機能)。デザインとしてはなるべく写真を使ってイメージで訴求できるように、でも文字情報も読みやすく、会社のイメージにも合わせたいので細かいところまでこだわりたいですね(こだわり)。


まずはこのような考えで思いつくものから洗い出していくと良いと思います。
こういった情報が制作サイドに渡ると、制作ボリュームに落とし込まれるわけです。
その他には、世の中にあるホームページでイメージに近いホームページがあればそれを参考サイトとして提示することです。

ただし、参考サイトを提示する際にはどの部分を参考にしたのか、明確に伝えることが重要です。「このホームページみたいな感じで」というのはギャップを生み出す元ですので、「このページのような色合いのように」とか「このページにある○○の機能」のように具体性をもった提示の仕方が良いと思います。

それも大変!という方に一番手っ取り早い方法をお伝えするとしたら、その相談から受けてくれる会社に話を持っていくことです。

最初からスムーズに制作ボリュームを見積もることはなかなかありません。
話をしていくうちに、「あ、これも必要だな」ということは往々にしてあります。
そういったことを洗い出し、整理して本当に必要なものは何かを制作会社と共有した上で見積もりを出してもらったほうがギャップを低く抑えることができます。
(制作サイドとしてもとてもやりやすいですし、自信を持って見積もりが出せます)

まとめ

さて、まとめです。

ホームページの制作の見積もりを判断するときのポイントは、以下の4点です。

  1. 自分たちの作りたいホームページをイメージする
    どんなページが必要で、どういった機能や要件、こだわりがあるか。イメージに近いサイトがあればなおよしです
  2. その要件は低価格サービスを利用することで叶えられるか?
    叶えられるのであれば、そちらを利用しても良いと思います
  3. 見積もりを依頼する前にそのイメージを伝える
    できれば、制作会社さんと打ち合わせして直接お話したり、ヒアリングしてもらうと良いと思います
  4. 見積もり内容が妥当か説明を受ける・質問する
    これを複数社にお願いして出てきた見積もりを比較すればボリュームは同じで費用の差をある程度見分けることができます

本記事がみなさんの活動に対して少しでもお力になれば幸いです!

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