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ホームページ制作のご相談を受けた時に必ずお話する「5つ」のこと

  • Note

フットで主にディレクションとコーディングを担当している岡村です。

新たに自社サイトにブログという形で情報発信を始めることになり、記念すべき最初の記事です!

少しでもこの会社に興味を持っていただいた方や、現在進行形で関わりを持っていただいているクライアントの皆様に少しでも有益と感じていただけるような情報を発信していきたいと思います。

はじめに

さて、何をお伝えしようかと少し考えましたが、記事のために新たに何かを始めたり、ネタを作ったりしても長続きしそうにないですし、一過性のもので終わってしまう可能性が高ので、「いつもやっていること」の中からお題を選び、わかりやすく整理したものをお伝えしていきたいと思います。

今回は、初めてお仕事のご相談を頂いたお客様(企業の経営者様・担当者様、広告代理店の方など、ご相談いただいた全ての方)と最初にお話をさせていただく際に「必ずお話をさせていただくこと」と題してその意図や背景についてまとめてみたいと思います。

この記事をきっかけに、これからフットに話を聞いてみようかな?と検討中の方などには、私達の仕事に対する考え方や、お仕事を依頼いただく時にどんなことを気をつけたら良いのか?など、少しでも参考になればと思います。

1.「私達は少し面倒くさい会社だと思います」

この後の4つのお話をさせていただくにあたり、まず最初にこのお話をさせていただきます。わかりにくい表現ですが大抵のお客様は「どういうこと?」と耳を傾けていただけるのでこのような言い方をしています。

では具体的になにが面倒くさいかと言うと、「お客様に対して意見をさせていただくこともありますし、お客様からの要望でも場合によってはお断りをすることもある」ということを意味しています。

過去の経験から、お客様の意見や要望を100%受け入れても最善の結果につながらない(最悪の場合、お仕事が完結できない)と考えるからです。

ただし、なんでもかんでもお客様の意見を否定するということはせず、ご要望の意図や背景を伺い、その内容を実行したほうが良いか調査・検討をしたうえで良い結果につながるのであれば実行しますし、そうでないのであればその理由とともに「やめませんか?」とご提案します。(または別の方法があればそれを提案します)

ホームページを作り上げていくなかで、お客様、制作会社どちらか一方だけの判断だけで作ることはまず不可能で、両者が意見をぶつけ合い、納得したうえで方向性を決めていく必要があると考えています。私達はそういったお客様と共にお仕事をさせていただきたいと考えています。

ですから、お客様の指示や要望通りに動いてくれる制作会社をご希望の場合は、逆に「面倒くさい会社」となるわけです。

「むしろ、その方がありがたい」

といっていただいたお客様とは、以降の話へと続いていきます。

2.「制作する目的が定まっていないのであれば、作らなくても良いかもしれません」

打ち合わせの中でこのようなお話をうかがうことが多くあります。


  • 「他の(同業の)会社も作っているから、そろそろうちも作ったほうがいいかと思って」
  • 「企業(お店)だったら今の時代ホームページくらいは無いとまずいと思って」
  • 「ホームページを作ったらお客が増えるんでしょ?」

こういった場合「それであればホームページじゃなくてよいかもしれません」といった回答をすることがよくあります。

目的が無いままスタートしてしまうと、何のためのホームページかはっきりしていないのでゴールも曖昧なホームページになります。そのため、やってきたユーザにどんな情報を提供するのかも定まりません。

結果として閲覧者に有益な情報は提供できず満足も得られないままそのページから去ってしまします。

仮に「企業や店舗の認知を高めたい。そして集客がしたい」という目的があった場合でも、ホームページを使用することがベストと言えない場合もあります。
例えば、

  • その企業(店舗)が地域密着でごく限られたエリアを商圏としている
  • ターゲットとなるユーザの層がホームページをあまり見ない(見る環境にない)

といった場合、ホームページという手段は決してベストでは無いと考えます。

そのような状況が見えたとき、私達はホームページを作りたいというお客様のご要望をお断りする場合があります。効果が期待できないとわかっているのにそのためにお客様に予算を捻出していただくよりも他にもっと効果的な方法があるかもしれませんのでそれを一緒に考えさせていただきます。

  • 商圏が狭いのであれば、チラシやフリーペーパーを作成して配ったほうが確実に情報を届けることができるかもしれません。
  • ターゲットがホームページはあまり見ないけどSNSはよく見るのであればSNSを活用して情報発信したほうが良いかもしれません。

私達は、お客様に「無理なく・無駄なく」目的を達成していただきたいと考えています。

3.「お客様にも手と頭を動かしていただくことがあります」

字のごとくではありますが、発注して費用をお支払い頂くだけではホームページはできあがりません。仮に完成したとしても期待したものにならないことが多いと思います。
私達は最低限、以下のことをお客様にお願いしています。

  1. 定期的なお打ち合わせ
  2. ホームページに掲載する情報の収集とご提供(写真やロゴマーク等のデータや原稿)
  3. 制作過程における各成果物に対する承認(GOサインを出す)
  4. お客様の社内の方々への説明

1に関してはは、上述したようなホームページの目的や今抱えている課題、ホームページを制作したりリニューアルすることに対して何を期待しているか?といったことをヒアリングしたり、私達からのご提案に対して判断を頂く場となり、頭を使っていただくものです。

場合によっては会社や店舗の「理念」に当たるようなお客様の事業の根幹の部分を再確認するためにお話をうかがうこともあります。

2に関しては、ホームページを構成する情報収集して頂く作業になります。お客様固有の情報はお客様しかお持ちでないため、必要な情報のリストをご提示し集めていただくこともあります。

また、メッセージとして発信したい情報(文章など)は一度お客様の手で書き起こしていただきご提供頂くこともあります。(ベースを作成していただき、こちらで手直しさせて頂くこともあります)

3に関しては、ホームページを制作する際にいくつかの過程を通りつくられていくのですが、分かりやすいところでは、デザインの決定や出来上がったホームページを公開するか否かの最終決定などがあります。

また、上記した「ホームページの目的」や、「ホームページを活用したお客様のビジネス戦略」なども後の工程に大きく関係してきますので、しっかりと確定させて次の工程に進める必要があります。

この点を曖昧にしていると、作業の手戻りに繋がったり、最終的に出来上がる直前に「やっぱり違った」といったことになりかねず、結果的に修正のための追加費用が必要になることもありますので、しっかりと吟味しご判断いただきたいと思います。
(もちろん、判断頂くために私達からご説明を行ったり、判断するためのポイントや基準についてお話させていただきます)

4に関しては、ホームページを制作するに当たり、お客様社内で関わる社員の方、スタッフの方への周知をお願いするものです。

例えば、ホームページを構成する情報として「スタッフの写真を掲載したい」ということがあったとき、いざ撮影をしようとした時に「聞いていないのですが、できれば写真は載せて欲しくない」といったこともあります。

また、ホームページの制作を通して今まで曖昧だった会社の方針や理念を再設定したとして、それが社員に浸透していないと実際のお客様の事業(実業務)においてホームページでうたっていることと、社員の方の発言や対応にギャップが出てしまうということもあります。

これはお客様の事業にとってもデメリットになりますので、ホームページの制作では担当者様や経営者様だけではなく、関係する社員やスタッフの方に向けても説明をして頂く必要があります。

4.「基本的にお客様(依頼主)の感性や趣味・思考に合わせることはありません」


「トップ(社長)の意向でデザインを変更して欲しい」


といったご要望をいただくことがあります。
その理由をお伺いすると、社長様が自分なりに調べて見つけた雰囲気の良いホームページを参考にしたいという内容でした。

その参考とするホームページがお客様が訴求しようとしているサービスや事業、会社のイメージに沿っている場合、おおいに参考になるのですが、多くの場合はトップの方の趣味や感性によるものだったりします。

こういった場合、その良し悪しの感じ方も一過性であったり(言ってしまうと、見つけてきた張本人がまっさきに飽きるということがよくあります)、参考にしようにもその参考サイトの何を気に入られたのか(色合いなのか、デザインテイストなのか、写真の綺麗さなのか…etc)が御本人もわからず、「なんとなく」「ビビッときた」「フィーリング」といったお言葉でお渡し頂いても、それを100%受け止めることは残念ながらできません。

頑張って取り入れたとしても「なんか違う」というお言葉で返されることもあり、悪循環に陥った苦い経験から、基本的にはお客様の感性に100%従うということは行っておりません。

ただし、例外もあります。
そのサイトが、オーナー様の趣味嗜好に引き寄せられたユーザにこそ見て欲しい。そういったブランドサイトのような場合はお客様の好みやセレクトされたアイテムからホームページのイメージを作り上げるということもあります。

5.「見積もりの単価をお下げすることはしておりません」


「費用なんですが、もう少しなんとか(安く)ならないですか?」


これもたまに頂くご要望ですが、根拠がなく、制作内容もそのままに値下げのみをご要望の場合は「申し訳ありません。それはできかねます」とお答えしています。
私達がお出しする見積もりは基本的に人日単価で算出しています。

つまり、あるページをデザインしたり、構築する際にどのくらいの作業時間が必要か算出しその時間にかかった日給(または時間給)を頂くという方法を取らせていただいています。(制作する内容によっては、予め私達がどこでも使いまわしできるように部品として組み上げているプログラムを組み込むだけといった場合はその部品(プログラム)の費用として1種いくらといった費用換算のものもあります)

この日給の設定も私達が稼働できるギリギリの範囲で設定させて頂いていますので、作業内容はそのままに、費用だけ下げるとなると、いくらかの時間を無給で対応するということであり、簡単に言いますと赤字になってしまいます。

ですから、単純に費用だけ下げるような対応を行ってしまいますとそのうち私達の事業は立ち行かなくなってしまいますので、お断りをさせていただいているというわけです。

ですが、お客様にもご予算がありますので、そういった場合はご予算の中でできることをご提案しています。

例えば、作成する予定だが他のページに比べて優先度が低いページがある場合は、一旦作らずご予算のつく時にページを追加するであるとか、当初こちらで対応する予定だった一部作業(専門的な知識が必要なものではなく、データの入力といったお客様でも対応できるもの)をお客様に対応頂くことで、私達の作業量を下げ、結果的に費用を抑えるといった方法もあります。

また、これ以上削る部分がない、だけども予算もこれ以上追加できないといった場合に最終的な手段として「お値引き」をさせていただくこともありますが、その場合でも単価自体を下げるということはせず、見積もり項目のひとつとして値引きを設定させていただいています。

なぜかというと、過去に単価を下げた見積もりを元に「前回この費用でやってもらった」というアプローチを受けたことが何度かあり、さらに「○○さんのところはいくら(値引きした単価)でやってもらったと聞いたよ」と別のお客様にも値下げした単価が回ってしまうということもありました。

このような負のスパイラルが起きないよう、あくまでも単価はいくらで、今回に限りお値引きをさせていただきました。ということがしっかりと形として残るようにさせていただいています。

まとめ

いかがだったでしょうか?
直接的で少々乱暴ととられるような表現もあったかもしれませんが、なるべく誤解なく私達の仕事に対する考え方やホームページを制作する際に知っておいていただきたいことをまとめさせていただきました。

これだけ見ると普段けんか腰でお客様と向き合っているのではないか?と思われるかもしれませんが、至って平穏にご対応させていただいています。(時に熱く語ることはあります)

このようなスタンスを意識し実践し始め創業から約2年が立ちましたがおかげさまで私達の考え方・スタンスに共感をいただき、様々なご意見をいただけるお客様と多数お仕事をさせていただくことができました。

これからもお客様のとその先にいるお客様に対して誠実に向き合ってサービスをご提供してまいりたいと思います。

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