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今より「ちょっと便利」を届ける

ホームページ集客・SEO・SNS活用などの無料相談ができる「専門家派遣」

  • Note

専門家派遣とは?

「専門家派遣」とは中小企業庁が実施している支援事業で、利用できるのは中小企業・小規模事業者・起業を目指す個人です。

相談できる内容は幅広く、経営や会計などはもちろん、製造業・小売・サービス業・医療関係などの専門家が登録されています。支援機関(商工会議所・商工会・金融機関など)から経営課題に応じた専門家をあっせんしてもらえますが、希望を伝えて指名することもできます。
無料でアドバイスが受けられる点が特徴で、中小企業・小規模事業者にとって大きなメリットと言えます。

弊社も全員が専門家として登録しており「ホームページ集客」「SEO最適化」「ホームページの管理体制について」「リニューアル前の相談」「SNSの活用方法」「コンテンツの洗い出し」など、ホームページ制作と運用に関する相談に対応しています。
記事の後半で事例を挙げていますが、その中では販売促進やチラシなどのグラフィックデザインにも対応できます。

また、弊社では対応できませんが、中小企業診断士やFPの方を選んで相談することもできますので、支援機関(商工会議所・商工会・金融機関など)に相談してみてはいかがでしょうか。
他にも、以下のような相談ができます。

経営・経理の悩み(会計士・税理士・中小企業診断士など)

  • 今の経営状態に自信がないが、他社と比較してどうなのか?
  • 削減できる経費がなく、毎月の資金繰りが苦しい

販促・商品開発の悩み(中小企業診断士・デザイナーなど)

  • 販路やターゲットについて相談したい
  • 新商品の設計、デザインについて相談したい

事業承継や事業展開、商標の悩み(弁護士・弁理士など)

  • 事業を引き継ぎたいが、後継者がいない
  • 海外進出するには何からすればいいのか
  • 商品名(商標)について詳しく知りたい

「各分野の専門家と、無料で1日〜3日契約できる」イメージと言えば、わかりやすいかもしれません。

専門家派遣には「条件」がある

専門家派遣は年度ごとに区切られていて、毎年4月頃〜翌年2月末までの間に、原則3回まで利用できます。相談する内容(IT活用・事業継承など)によっては、年5回まで利用することができます。
(但し、予算の消化状況によって、早く終了してしまう場合もあります。)

利用するためには、登録・派遣の申請・派遣後の報告などの手続きが必要です。
また、助言以外の実務は依頼できず、ホームページ修正などの作業はできませんので、注意が必要です。
自分で修正するために「指導してもらう」場合は、この限りではありません。

専門家派遣を利用するための準備

「専門家派遣」を利用するためにするべきことは、大きく2つです。

1)経営相談(無料)をする

お近くの「よろず支援拠点・域プラットフォーム」を探して、経営相談(無料)をします。相談すべき課題をまとめておくと、スムーズに話が進むはずです。

2)「ミラサポ」に登録する

「ミラサポ」は中小企業庁が中小企業・小規模事業者の支援を目的に開設されたホームページです。


ミラサポ:https://www.mirasapo.jp/

専門家派遣を受ける中小企業・小規模事業者として、ミラサポ登録と事業者情報が必要になります。スマートフォンから登録することもできるようですが、推奨環境ではないためパソコンを使うことをオススメします。

ミラサポの便利な機能

専門家をホームページで検索できる

ミラサポのホームページにログインすると、登録されている専門家を検索することができます。専門分野や得意な業界、居住地や資格、キーワードなどの条件から、絞り込むことができます。
弊社では、私を含めて全員が専門家として登録しています。
(※2020年3月3日現在、鳥取県在住の専門家は53名います。)

鳥取県内に限らず、全国の専門家に依頼することが可能ですので、特殊な知識やスキルを持った専門家に遠方から来ていただくこともできます。
基本的に交通費や宿泊費の負担もありません。

補助金など国や自治体の支援情報が検索できる

全国の支援情報が検索できますが、正直な感想として登録情報が不充分だと感じました。
支援情報は、取り扱う自治体などが登録希望(依頼)することで掲載される仕組みであるため、地域によって差があります。
現時点では、商工会議所や商工会、中小企業団体中央会などの支援機関などに相談する方がいいと思います。

他の事業者の参考事例がある

同業者がどんな取り組みをしているのか、専門家派遣・補助金などを使って、どのような成果が得られたのか、参考になる情報は多いです。

個人的な感想で言えば、事業者名を伏せたうえで失敗事例を掲載して欲しいと思っています。失敗から学ぶことは多いですし、どこに要因があったのか、注意を払うべきかが見えます。

以前、経済産業省のホームページに「ベンチャー企業の経営危機データベース~83社に学ぶつまずきの教訓~」というコンテンツがあったのですが、2019年4月頃に閉鎖されてしまったようです。先人の経験を知る貴重な情報として大変参考にしていました。
当事者にとって様々な思いがよぎるコンテンツであることは間違いありませんが、復活を希望するコンテンツの1つです。


どんな方々が専門家派遣を利用しているのかわかりづらいと思いますので、実際に私が専門家として訪問した、事例を一部紹介します。
専門家派遣を利用する際の参考にしてみてください。

事例(1)

  • 業種:健康・医療
  • 日数:1日
  • 内容:ITスキルの向上

鍼灸院・整骨院の方で、独立後の集客に悩んでおられました。
具体的に行っておられた施策は、チラシ配布・ホームページでの情報発信です。
内容に「ITスキルの向上」とありますが、操作方法というより、ホームページを管理する上で必要な知識の習得が中心でした。
ホームページは自身で開設され、様々な情報発信をしていたのですが、その内容に課題を見つかりました。

1)コンテンツが統一されていない

プライベートと事業者が混在していて、鍼灸院・整骨院として信用されにくい印象だったのです。確かに個人事業者の場合、セルフブランディングとして、自身を訴求することもあるでしょう。
しかし鍼灸院・整骨院のホームページを訪問するのは、肩こり・腰痛などの悩みを抱えた人です。その悩み(課題)が解決できる選択肢を示してあげないと、来店に結びつかないわけです。

これはSEO対策にも通じていて、鍼灸院・整骨院のホームページなのであれば、
「肩こりの原因となる○○○を解消(軽減)して、この部分の筋肉の血流を良くし・・・」など、健康・医療の専門家の知識として伝えることが重要なポイントです。
閲覧者が抱えている問題が解決できる旨のコンテンツであることは、SEOに影響します。
結果として、検索しても上位表示されない、仮に見られていたとしても、直帰率が高いと推測されます。

2)アクセス解析(Googleアナリティクス)が使われていない

自身でホームページを運用されている場合によくあるケースです。
幸いアクセス解析は設定してありましたが、「見ていない」「情報が多すぎて判断できない」とのことでした。
つまり、どんな問題が起きているのか、わからない状況だったのです。
全てを把握する必要はないので、注目してもらいたい点について指導しました。

  • オーディエンス
    簡単に言えば「誰が見ているのか」です。性別(男性なのか、女性なのか)、年代(20代・30代・40代・50代・60代など)、住んでいる場所(鳥取県鳥取市・島根県松江市など)を知ることができます。
  • 集客
    「どこからホームページにやってきたのか」がわかります。検索(Google、Yahoo!など)、SNS(Facebook、Twitterなど)、どの道順でホームページにたどり着いたのかわかります。
  • 行動
    ホームページを訪問したあと、どのページを渡り歩いたのかわかります。同時にショッション時間(滞在時間)に注目すると良いでしょう。
  • コンバージョン
    達成度合を知ることができる項目です。
    一般的に「お申し込み」や「資料請求」「ご注文」などが該当します。
    目標を設定しておくと、その目標に対する達成数や達成率を把握することができます。

現状と原因を知って、解決策を考えるのが通常なのですが、
現状が見えていない→原因がわからない→解決策がわからず、あらゆる解決策に手を出す。という悪循環が生まれていました。
まずはホームページの「今」を知り、見つけ出した課題ごとに対策を考えることを提案しました。

3)差別化と強みをしっかり伝える

近年、鍼灸院・整骨院は数多く開院されています。
その背景には保険適用や高齢化など様々な要因があると思われますが、とにかく「競合が多い」というのが現状です。
したがって「競合との差別化=自身の強み」を、ホームページやチラシでしっかり伝えることが肝心です。
【肩こり専門】や【腰痛ならお任せください】など訴求すべきポイントと併せて、施術の実績で裏付けることも提案しました。


事例(2)

  • 業種:素材開発・研究
  • 日数:3日
  • 内容:IT活用によるPR・顧客獲得

特殊な機能を持つ素材を自社で開発・製造されている会社です。
自社ブランドの新商品について、商品パッケージ・チラシデザイン・販路開拓についてご相談を受けました。
その特殊性が故の「伝え方」に悩んでおられ、何も決まっていない状態でした。

まずは商品の特徴をヒアリングし、従来の商品との違い、他社商品との違いを確認しました。
機能性の訴求を強く推されるのですが、購入者の目線で考えることをお伝えしました。開発畑の人がよく陥りがちなのですが「10%改善した」とか、「効率が3%アップした」と言われても、購入者に共感は得られません。
いくら商品力があっても、マーケティング視点が欠けることで、商品の魅力が伝わらない状態だったのです。
その商品を使うことで「得られる価値、解決できること」について、一緒に考えました。
商品開発の時点でこの意識を持っていただくと、今後の展開につながる旨もお伝えしています。

次に販売促進についてです。
商品のポジショニング(競合に比べて、何が優れ、劣っているのか?)を確認、過去の購買層や購入先などを確認していきました。
過去の製品は他社にてOEM販売されており、ホームページでも評判の良い商品だったようです。
同じ商標は使えませんが、売り方は参考になる旨をお伝えし、ホームページでの販売(ECサイト)をご提案しました。
またパッケージやチラシについても、訴求すべきポイントを確認し、使用するイメージ写真についても検討しました。

PR方法やツールに掲載する情報については、専門家派遣の中で相談可能です。(但し、チラシやホームページの制作を承ることはできません。)
予算が確保できるならば、Web広告やメディア媒体を使ったPRや、SNSを使った情報発信もできるでしょう。
しかし、限られた予算・人員の中で全てを求めるのは難しく、担当者のITリテラシーにも依存します。
今回は予算も厳しいため、チラシを商談会での配布のみと限定的です。
そこで、ホームページでの販売に注力するために、クレジット決済の導入や継続的なコンテンツの作成など、ECサイト運営で必要となるポイントをお伝えしました。

ECサイトの運営といっても、通常のホームページと大きく変わるわけではありません。コツコツていねいに、購入前・購入後に参考となるコンテンツ(情報)を積み重ねていくことお話しました。


まとめ

世の中の「無料見積」や「無料相談」は受注するための接点ですが、専門家派遣の制度は「発注する予定がなくても」無料相談できるのが利点です。
一度、活用してみてはいかがでしょうか。

令和2年度の派遣開始は、おそらく4月以降になると思われます。
募集が開始された際には、改めてご案内する予定です。

専門家派遣の依頼については、弊社でもご相談を承っております。
お気軽にお問い合わせください。

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フットはWebサイトの検討段階から活用方法までご提案できる、Web制作会社です。Webを使ったマーケティング戦略はもとより、デザイン・CMSの導入やカスタマイズなど社内で一貫して対応します。
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